ロシア皇帝宛の郵便【上申書】
1914年・ロシア皇帝宛の郵便【上申書】(退役願い)
宛名は「ЕГО ИМПЕРАТОРСКОМУ ВЕЛИЧЕСТВУ」と記載されており、直訳しますと皇帝陛下(帝国の・皇帝の)となります。
差出人は「キルサノフ郡ヴャチキン郷ネスヴィッチナ村」在住の「農民アガポフ・イヴァン・ミハイロピッチ」であり、サンクト・ペテルブルグのロシア皇帝宛の上申書(退役願い)だと思われます。
上申書(退役願い)は却下された様です。
使用された切手
1889年に発行された14коп普通切手 1908年に発行された7коп普通切手が使用されています 1914年5月14日にКИРСАНОВЪ(キルサノフ)で投函 されて同16日 С.ПЕТЕРБУРГЪ(サンクト・ペテルブルグ)に届いた郵便です。
ロシア皇帝ニコライ2世
この郵便が投函された時代のロシア皇帝はニコライ2世(帝政ロシア最後の皇帝)であり、ニコライ2世宛の郵便となります。
1914年6月28日オーストラリア・ハンガリー帝国の皇太子フランツ・フェルディナント大公がセルビア系ボスニア人ガヴリロ・プリンツィブに銃撃されたサラエボ事件発生。
サラエボ事件を契機に第一次世界大戦勃発しました。
1914年8月19日(露歴9月1日)に「サンクト・ペテルブルグ」を「ペトログラード」と改称されました。
ロシア2月革命によりロシア皇帝ニコライ2世は退位(1918年に家族と共に処刑された)しており、ロマノフ王朝は崩壊しています。
ロシアの歴史的に見ても帝政が崩壊する直前の郵便物として私のコレクションの中でも非常に興味のある1点です。
このマテリアルに関しては、オークションに出品(処分)予定をしております・・希望される方は、「russee@outlook.jp」迄、連絡を下さい。
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