ケレンスキー内閣発行葉書に加貼

コルチャーク政権下の使用例

ケレンスキー内閣発行【5коп】葉書に加貼した郵便

1919108日にИРКУТСКЪ(イルクーツク)で投函されて ウラジオストック経由(ウラジオストックで検閲)Vancouver(バンクーバー)宛の葉書(書留郵便)です。 

裏面にVancouver(バンクーバー)の着印がありますが、年月日は読取れません。

使用された切手(郵便料金)

ケレンスキー内閣が発行した5копハガキに「帝政ロシア2коп切手にコルチャーク政権下で額面35копを加刷した切手」と「帝政ロシアの1рув切手」が使用されています。

コルチャーク政権下の郵便料金は19197月に郵便料金の改正があり「国外の郵便料金は1рубль」で「重量郵便(書留郵便)3рубль」となっています。

この5коп葉書に加貼されている切手は1рув切手1枚と35коп切手1枚の1рув35ко

1рув35коп)です。

この郵便物には1рув40коп分の郵便料金が貼られていますが、葉書(書留郵便)料金(封書の半額)としても少々不足となり、この郵便料金が適正か否かは不明です。

但、郵便料金不足を示す表示はありません。

1917312日(露暦227日)首都ペトログラードで発生した二月革命によりロマノフ王朝は崩壊、

1917315ゲオルギー・ルヴォフ公が臨時政府を組織しケレンスキーが首相に就任1917721ケレンスキー政権が誕生しましたが、ケレンスキー政権は十月革命によりレーニンに打倒されて崩壊しています。

検閲印に付いて

このマテリアルも国外のオークションで入手した葉書ですが、出品者側の説明に「非常に珍しい検閲印」との説明があり確かにロシア内戦時のカバー等では初めて見る検閲印です。

セラー側に質問をしている間にオークションが終了した為に回答は得られませんでしたが、第一次世界大戦1914年頃)前後の郵便で似た検閲印を見た様な記憶がありますが明確な記憶ではありません。(ご存じの方、ご教示下さい。)

 

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