コルチャーク政権発行切手使用【英国愛国者連盟】

コルチャーク政権下の使用例

ウラジオストック英国愛国者連盟

コルチャーク政権下で発行された切手、ウラジオストック英国愛国者連盟の封筒を使用した郵便です。

1919923日にウラジオストックで投函、検閲された日本宛の郵便ですが、付箋により大正8年10月6日(東京中央?)消印が確認され「サンライフ保険会社」に転送されています。

使用された封筒には「VLADIVOSTOCK BRITISH PATRIOTIC LEAGUE」(ウラジオストク ブリティッシュ パトリオティック リーグ)と印刷されており、直訳すると「ウラジオストック英国愛国者連盟」となり、この封筒が使用されています。

使用された切手(郵便料金)

オムスクに軍事独裁体制を確立したコルチャーク政権が帝政ロシア時代の2коп普通切手に独自の額面「35коп加刷した切手と帝政ロシア時代の70коп普通切手が使用されています。

コルチャーク政権下の国外宛郵便料金は19197月から1рубльとなっており、5копがオーバーしていますが、まず適正な郵便料金と思われます。

コルチャーク政権とイギリスのシベリア出兵軍

コルチャークは、19181011日にオムスクで樹立された反革命政権「全ロシア臨時政府」の陸海軍相に就任しましたが、オムスクでクーデターを起こしてウラル地方全域に軍事独裁体制(コルチャーク政権)を確立しています。

19191114日に革命軍(赤軍部隊)がオムスクを占拠しており、コルチャーク独裁政権は軍事的敗北により1年程度で崩壊しています。

コルチャーク独裁政権はイギリスの支援を受けて親密な関係が保たれており、支援の中断が崩壊の一因とも云われています。

2022724日に投稿しました「英国シベリア出兵軍関連のカバー」として紹介しました「BRITISH MISSION POST OFFICE VLADIVOSTOCK」(ブリティッシュ ミッション ポスト オフィス ウラジオストック)の消印がある郵便物と同様にシベリアへ出兵したイギリス軍に関連した郵便物と思われます。

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