コルチャーク政権発行切手【35коп】加刷
コルチャーク政権
アレクサンドル・ヴァシーリエヴィチ・コルチャーク
(Александр Васильевич Колчак 1873年11月16日-1920年2月7日)
帝政ロシア時代の提督であり日露戦争に従軍し第1次世界大戦では黒海艦隊司令官を務めており、1917年6月にロシア革命により辞任している。
【1918年1月29日に社会革命党が中心となり「暫定シベリア政府 (シベリア共和国)」が発足、旧ロシア帝国領のウラル~東清鉄道やハルビンを含む太平洋側迄を領有としてロシア社会主義連邦ソビエト共和国からの独立宣言をしたが1918年10月11日「シベリア共和国」はオムスクに発足した反ソビエト政権「全ロシア臨時政府」に吸収されて「シベリア共和国」は消滅しています。】
1918年10月11日オムスクに反ソビエト政権「全ロシア臨時政府」が樹立されてイギリス及びフランスの後援を得て「全ロシア臨時政府」の陸海軍相に就任しています。
1918年11月18日「全ロシア臨時政府」の陸海軍相に就任したコルチャークはオムスクでクーデター を起して「ウラル以東のほぼ全域に軍事独裁体制【コルチャーク政権】」を確立した。
コルチャーク政権が発行した切手【35коп】加刷
1919年にコルチャーク政権下のオムスクでロシア帝政時代の普通切手に額面【35коп~5рубль】を加刷した10種類の切手が発行されました。
但、35коп~1рубльは目打無・目打有として分類されており実質的には6種類の切手となります。
今回紹介します切手は帝政時代の2коп(グリーン)切手(目打有・目打無)に額面『35』を加刷した切手です。
この目打の無い切手が「内戦時のシベリアで発行された1番切手」となります。
目打の無いこの切手の使用済み切手の単片としは未だ収集できていません。
但、この切手がカバーに使用されているマテリアルは収集できています。
コルチャーク政権下で発行された切手の内で最も良く目にする切手ですが「加刷が反転している」 切手とか「加刷の額面『35』の3が欠如して『5』のみの加刷」となっている切手等がありますが、使用済の切手を私は見たことはありません。
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