ВРЕМЕННАЯ ЗЕМСКАЯ ВЛАСТЬ ПРИБАЙКАЛЬЯ
1917年に発生したロシア革命に干渉して各国(日本・アメリカ・イギリス・フランス・イタリア・中国・カナダ等々)の軍隊がシベリアに出兵しましたが、1920年の初頭には日本以外の国の軍隊は殆ど撤退しています。
日本は政治的中立を宣言するもシベリアには大軍が残留しており、1920年2月18日にオムスクより敗走するコルチャーク軍を追撃して来た赤軍部隊と日本シベリア出兵軍との直接的な軍事衝突を避ける為の緩衝国として極東共和国の創設が決定されるとロシア極東の各地で革命勢力による政権が樹立されました。
ベルフネウディンスク(沿バイカル臨時政府)樹立
ザバイカル共和国とは、日本から資金・武器弾薬等の支援を受けてセミョーノフが樹立した軍事政権であり、極東ロシアのザバイカルに設置された『大日本帝国の傀儡国家』とも云われています。
日本軍がシベリアから撤退すると革命軍の攻撃により徐々に領土を削られていき最終的に極東共和国の一部となりました。
1920年3月5日にセミョーノフ統制下のバイカル州西部のベルフネウディンスクは、革命軍(赤軍)とパルチザン部隊により解放されて日本軍は西部バイカルから撤退しています。
1920年4月6日にザバイカル地方労働者大会に於いて首都ベルフネウディンスクに極東共和国の樹立が宣言、独立政府でクラスノシチョコフを首班とする「沿バイカル臨時政府」が成立しました。
ベルフネウディンスク(沿バイカル臨時政府)発行切手
ベルフネウディンスク(沿バイカル臨時政府)は1920年4月に帝政ロシア時代の切手にスタンプ加刷した独自の郵便切手を発行しました。
スタンプに「ВРЕМЕННАЯ ЗЕМСКАЯ ВЛАСТЬ ПРИБАЙКАЛЬЯ(沿バイカル臨時政府)」 の銘と、その下に旭日を背景に鋤(すき)が描かれています。
シベリアに於いて革命軍(極東共和国)と反革命軍(コルチャーク政権・セミョーノフ政権)により帝政ロシア時代の普通切手に独自の政権名・額面等々を加刷した切手が発行されていますが、その中で私は、ベルフネウディンスク(沿バイカル臨時政府)発行の加刷切手が一番好きです。
現在の処、カバー等は収集できていませんが、以前にも何点か使用済切手を投稿したと思いますが、改めて紹介させて頂きます。
このマテリアルに関しては、オークションに出品(処分)予定をしております・・希望される方は、「russee@outlook.jp」迄、連絡を下さい。
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