コルチャーク政権下で加刷された切手
1919年にコルチャーク政権によって帝政ロシア時代の普通切手に加刷された切手
1919年にコルチャーク政権下のオムスクでロシア帝政時代の普通切手に額面【35КОП~5рубль】を加刷した10種類の切手が発行されてます。
コルチャーク政権下で加刷されました額面「35коп」と「70коп」切手を政権が崩壊後、ウラジオストック【極東共和国沿海州政府】・【反共政権(沿アムール臨時政権)】・【極東州革命委員会】が新たに加刷して使用しています。
ウラジオストック(極東共和国沿海州政府)加刷切手
コルチャーク政権下で加刷された切手にウラジオストック(極東共和国沿海州政府)が極東共和国(Дальне восточная Республика)を表す略号 「ДВР」 を帝政ロシア時代の普通切手に加刷、極東共和国沿海州用の郵便切手としました。
その中にコルチャーク政権で(帝政ロシア時代の普通切手に額面「35коп」と「70коп」を加刷)使用された切手があります。
資料によれば、1920年11月にウラジオストックで極東共和国沿海州用の郵便切手が発行されており、コルチャーク政権下で加刷された額面で使用されたようです。
反共政権(沿アムール臨時政権)発行切手
1921年5月26日、
ウラジオストックに駐留していた日本軍の支持の基に資本家メルクーロフを首班とする軍隊とセミョーノフ軍の残党であるカッペリ兵団によるクーデターが起こり極東共和国の沿海州政庁を打倒。
メルクーロフが樹立した反革命政権「沿アムール臨時地方政権」を白軍の旧帝政軍将軍ヂェチェリヒスが、この政権を改組して「沿アムール臨時政府」としました。
ウラジオストック反革命政権(沿アムール臨時政権)沿海州で加刷・発行された切手
沿アムール臨時政権(ПРИАМУРСКИЙ ЗЕМСКИЙ КРАЙ)の略号「ПЗК」を加刷して発行されています。
私は、まだ「35коп」加刷の目打無切手と「70коп」加刷の目打有切手は収集できていません。
1922年10月10日 沿海州で加刷・発行された切手
ウラジオストック反革命政権(沿アムール臨時政権 ПРИАМУРСКИЙ ЗЕМСКИЙ КРАЙ)沿海州で加刷・発行された切手
極東州革命委員会発行切手
1922年10月25日に日本軍がシベリアから撤退した事によりにより極東共和国の必要が無くなり、同年11月15日にソビエト連邦は極東共和国を併合してロシア革命に伴う内戦は終了しています。
極東共和国はロシア社会主義連邦ソビエト共和国に併合されましたが、通貨制度の統合の為に極東地方で使用する独自の加刷切手の発行が1923年迄、続けられています。
1923年に極東州革命委員会によりウラジオストックで航空便用切手として、帝政ロシア時代の普通切手1коп~15копに航空便(Воздушная почта. )と共に全ての切手に額面20копが加刷して発行されています。
その中にコルチャーク政権下で額面「35коп」を加刷された切手が含まれていますが、何れも額面「20коп」が適用されている。と思われます。
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