チェコスロバキア軍(避難部隊)のカバー

コルチャーク政権下の使用例

ウラジオストックのチェコスロバキア軍(避難部隊)のカバー

1919年7月9日にВЕРХ・・・・ДИ・・(ВЛАДИВОСТОКЪ)ウラジオストックで投函された CZECHOSLOVAK  ARMY(チェコスロバキア軍)宛の郵便です。

国外のオークションハウスより購入したものですが「ウラジオストックのチェコスロバキア軍(避難部隊)のカバー」との説明はありましたが、使用されている切手に付いての説明はありませんでした。

使用されてる切手の中にコルチャーク政権下で額面35копを加刷した切手1枚を発見、この切手が確認できた以上、オークションに参加をせざるを得なくなり、入札・落札できたマテリアルです。

使用された切手(郵便料金)

使用されています「郵便ステーショナリー刻印封筒」と「切手」には全て新たな額面が加刷された切手が使用されていまいす。

1909年に発行された5копのロシア帝政時代の郵便ステーショナリー刻印封筒に3копを加刷した封筒が使用されています。

使用されています切手は何れも帝政ロシア時代の普通切手には新たに額面が加刷されています。

1908年~1912年に発行された7коп普通切手に1917年に額面10копが加刷されており、同 14коп普通切手に1917年に額面20копを加刷した切手が使用されています。

同 帝政ロシア時代の2коп普通切手に1919年にコルチャーク政権が額面35копを加刷した切手1枚が使用されています。

1913年に1коп~5рубль「ロマノフ王朝300年」17種類の切手が発行されていますが、1916年9月10日にニコライ2世の7коп切手に額面10копを加刷した切手1枚とエカテリーナ2世14коп切手に額面20копを加刷した切手1枚が使用されています。

何れも意図(郵趣家郵便)して「新たに額面を加刷した切手・封筒」を集めて使用したカバーなのか、それとも偶然なのか「郵趣家目当ての偽造品」なのか不明です。

但、コルチャーク政権では1919年7月より新たな郵便料金を採用しており、国外宛の郵便料金は1рубльとなっています。

このカバーに使用されている加刷切手額面の合計は1рубль(実質的に98коп)となり、適正な郵便料金となります。

1919年に発行されたプロパガンダシール「コルチャーク」と「デニキン」の2枚が貼ってありますが、切手では無く、当然消印はありません。

描かれている2人の人物はコルチャーク提督とデニキンであり、1919年のロシア内戦時に独自政権[白軍]樹立した指揮官であり、革命軍[赤軍]と戦った帝政ロシアの軍人です。

裏面の赤いシールが2枚貼ってありますが「詳細は不明」です。

 

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