極東共和国沿海州政庁発行切手の使用例(日本経由便)

沿海州政権発行切手

極東共和国沿海州政庁発行切手使用例(日本経由便)

極東共和国沿海州政庁関連の切手使用例

ВЛАДИВОСТОКЪで投函されてアメリカ・日本(Via U.S.A. And  JAPAN)を経由してLATVJAに届いた郵便です。

19221117日 ВЛАДИВОСТОКЪ(ウラジオストック)の消印が確認できます。

1218日 RECISTERED(ロンドン)中継印と1223日 LATVJA(ラトビア)着印が確認できますが、残念なことに日本の中継印はありません。

 使用された切手(郵便料金)

 右側の切手は、ロシア帝政時代の2коп普通切手」にコルチャーク政権下で独自の「額面35」を加刷して発行された切手にウラジオストックで樹立された「極東共和国沿海州政庁」が「極東共和国(Дальне восточная Республика)を表す略号 ДВР を加刷した切手が使用されています。

左側の切手は、日本シベリア出兵軍の支援を受けた資本家メルクローロフを首班とする軍隊とカッペリ兵団が、極東共和国沿海州政庁を打倒して新たに樹立されたウラジオストック反共政権(沿アムール臨時政権)により発行された5коп手が使用されています。

反革命軍【白軍】が加刷・使用した切手を革命軍【赤軍】が再度加刷をして使用した切手と反共政権が発行した其々の切手が使用された面白い組み合わせのカバーです。

但、19221025日に日本シベリア出兵軍が撤退、極東共和国の必要がなくなり、1115日極東共和国はロシア社会主義連邦ソビエト共和国に併合されています。

この郵便物は併合(2日後)直後に使用されたカバーとなり、使用された切手の額面は「35коп」と「5коп」の40копであり、適正な郵便料金となります。

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