ケレンスキー内閣発行葉書に極東共和国の「ДВР」を加刷
1921年11月16日にВЛАДИВОСТОКЪ(ウラジオストック)で投函されたチェコスロバキア宛の葉書ですが、着印はありません。
国外のオークションで入手したマテリアルですが、この葉書の差出人はチェコスロバキアの副領事の「Pappadoppulo 氏」との事(出品者側の説明)、詳細は不明です。
ケレンスキー政権が発行した葉書(郵便料金)
ロシア2月革命によりロマノフ王朝(ロシアの帝政)崩壊してケレンスキー政権が成立しましたが、10月革命でレーニン指導のボリシェビキ(赤軍)がケレンスキー政権を打倒してボリシェビキ政権が誕生しました。
短期間の成立ですが、その間にケレンスキー政権によって発行された5КОП葉書に沿海州で使用する為にウラジオストック極東共和国(沿海州政府)が極東共和国(Дальне восточная Республика)を表す略号 「ДВР」を加刷した葉書が使用されています。
この葉書は、1921年11月16日にウラジオストックで使用されていますが、ウラジオストック反共政権(沿アムール臨時政権)が日本軍の支援の基、ウラジオストック極東共和国(沿海州政庁)を打倒、拠って、反共政権(沿アムール臨時政権)下での使用となります。
ケレンスキー政権によって発行された5КОП葉書が「適正な郵便料金となるか否か、不明」ですが、郵便料金が不足とする標示はありません。
チェコスロバキアのシベリア出兵軍
日本を含む連合国のシベリア出兵の大義名分は「チェコスロバキア兵士の救出」となっていますが、其々、各国には種々の思惑と利権に絡む政治的干渉だと思われます。
シベリア関連の郵趣を楽しんでいますと「チェコスロバキアのシベリア軍」に関連するマテリアルをよく見かけますが、チェコスロバキアのシベリア軍は専用の切手及び葉書等を独自に発行しており、私の収集範囲郵趣(守備範囲)をはみ出してしまいます。
拠って、今後のコレクションの進展目・経過を見て改めて投稿することとします。
このマテリアルに関しては、オークションに出品(処分)予定をしております・・希望される方は、「russee@outlook.jp」迄、連絡を下さい。
コメント