ウラジオストック極東共和国沿海州政府で加刷された切手の使用例
ХАБАРОВСК(ハバロフスク1921年2月3日の消印)で投函されて、МОСКВА(モスクワ1921年3月28日の中継印)を経てBERLIN(ベルリン宛ですが着印はありません)宛の郵便物です。
極東共和国 樹立
1920年初頭には日本以外の国の「シベリア出兵軍」は殆ど撤退していますが、日本は政治的中立(極東の政変には不干渉)を宣言するもシベリアには大軍が残留していました。
1921年2月18日オムスクより敗走するコルチャーク軍を追撃して来た赤軍部隊と日本シベリア出兵軍との直接的な軍事衝突を避ける為の緩衝国として極東共和国の創設が決定されるとロシア極東の各地で革命勢力による政権が樹立されました。
極東共和国関連の切手収集
1920年12月13日、ヴラジオストクに「沿海州自治会臨時政府 (浦塩臨時政府)」が成立した。
帝政ロシアの普通切手に極東共和国(Дальне восточная Республика)を表す略号 「ДВР」 と額面を加刷した切手が発行されています。
収集を開始しますと「加刷した帝政ロシアの切手の種類の多さに驚きました」又、信憑性に欠ける加刷等も見受けられた為に、一部の切手を除き加刷切手の収集を断念しました。
拠って、現在は使用済の切手収集からカバー類の収集(一部の切手を除き)に対象を変えました。
使用された切手(郵便料金)
1917年に発行された帝政ロシア時代の目打無3РУБ.50коп切手に額面【К.10К.】 と【ДВР】(極東共和国を表す略号)が加刷された切手が使用されています。
拠って、ウラジオストック~ベルリン迄、10коп(不足料金の表示はありません)で届いており、 極東では国外宛の郵便料金は20копではないかと思われますが適正な郵便料金か否か不明です。
このマテリアルに関しては、オークションに出品(処分)予定をしております・・希望される方は、「russee@outlook.jp」迄、連絡を下さい。
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