極東共和国(沿海州政府)発行切手使用例
1922年3月2日にВЛАДИВОСТОКЪ(ウラジオストック)のロシア宗教ジャーナル(伝道者)の事務所~LONDON.E. C. (ロンドン)のロシア宣教師協会に送られた郵便ですが着印の日付は判読不明です。
使用された切手(郵便料金)
帝政ロシア時代の2коп普通切手にコルチャーク政権下で額面35копを加刷して使用された切手にコルチャーク政権崩壊(1919年末頃)後にウラジオストックで発足した、極東共和国(沿海州政府)が極東共和国(Дальне Восточная Республика)を表す略号 「ДВР」を再度・加刷した切手2枚(35+35коп=70коп)が使用されています。
上記の切手の他、1889年に発行された帝政ロシア時代の50коп普通切手にも同様に「ДВР」が加刷された切手2枚(50+50коп=1рубль)が加貼されています。
日本シベリア出兵軍の支援を受けた資本家メルクローロフを首班とする軍隊とカッペリ兵団が極東共和国(沿海州政府)を打倒してウラジオストック反共政権(沿アムール臨時政権)が樹立、この政権により発行された10коп切手1枚が使用されています。
拠って、極東共和国(沿海州政府)が35коп加刷切手2枚と50коп加刷切手2枚の合計で、1рубль70коп分の切手にウラジオストック反共政権(沿アムール臨時政権)が発行した10коп切手が使用(1рубль80коп)されています。
この郵便料金が適正か否かは不明ですが【この切手は1922年3月1日に発行されたもので発行の翌日に使用された】とするオークションハウス(出品者)の説明がありました。
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