コルチャーク政権発行切手1рубль使用例
1919年8月5日にОМСК(オムスク)で投函されて1919年Ⅹ月13日にノルウェーのKRISTIANIA(クリスティアニア)に届いた郵便物です。
ВЛАДИВОСТОКЪ(ウラジオストック)で「№14長方形の検閲印」と「円形の検閲印」が確認できます。
拠って、オムスク~ウラジオストック経由(ウラジオストックから船便)でノルウェーに届いた郵便物と思われます。
使用された切手(郵便料金)
帝政ロシア時代の3коп普通切手にコルチャーク政権により額面「50」копを加刷して発行された切手2枚が使用されています。
コルチャーク政権の国外宛の郵便料金は70копであり「35коп加刷切手が比較的多く使用されています」が、1919年7月に新料金を採用しており、国外宛の郵便料金は1рубльとなり「郵便料金の改定後は50коп加刷切手が多く使用されている様に感じます」。
重量郵便(書留郵便)3рубльとなっています。
拠って、この郵便物は適正な郵便料金を適用したカバーとなります。
【参考】KRISTIANI(クリスティアニア)は、ノルウェーの首都オスロの旧名であり、ノルウェー王国の王クリスティアン4世(在位 1588年~1648年)が建設した都市です。
1924年の法改正でオスロに改称が決定されて1925年1月1日から施行されています。
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