コルチャーク政権が発行した切手【3рубль】加刷
1919年にコルチャーク政権下のオムスクでロシア帝政時代の普通切手に額面【35КОП~5рубль】を加刷した10種類の切手が発行されています。
但、35коп~1рубльは目打無・目打有として分類されていますが実質的には6種類の切手が使用されています。
今回紹介します切手はロシア帝政時代の7коп(青)切手(目打有)に額面『3рубль』が加刷された切手ですが、 この加刷切手は収集できています。
コルチャーク政権での郵便料金は1919年7月より新しい郵便料金を使用しており、国外の郵便料金は1рубль・重量郵(書留郵便)は3рубльとなっています。
この切手も「加刷が反転している」とか「加刷の額面『3рубль』が上下にスライドしている等々、「加刷ミス」の変種?が見受けられますが、私は収集できておりません。
使用されています切手
画像にあります左側には、10枚の切手が使用されていたものと思われますが、1枚は剥がれており、実施的には9枚となります。
上部から8枚の切手は帝政ロシア時代の7коп切手が使用されており、下部の2枚の切手の内1枚が剝がれている為に確証はありませんが、おそらくコルチャーク政権に於いて額面『3рубль』が加刷された切手が使用されていたものと思われます。
左側にはコルチャーク政権が額面『3рубль』を加刷した切手が6枚使用されています。
表面(左側)と裏面(右側)とに16枚(1枚は剝がれており確認できる切手は15枚)の切手は何れも同じ帝政ロシアの7коп切手です。
確認できる7枚はコルチャーク政権で額面『3рубль』が加刷されていますが、加刷されていない切手は額面通り7копとして使用されたものと思われます。
左側の1枚の単片には明確な消印で「1921年5月10日にИРКУТСКЪ(イルクーツク)」で使用された切手と確認できます。
このマテリアルに関しては、オークションに出品(処分)予定をしております・・希望される方は、「russee@outlook.jp」迄、連絡を下さい。
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